熟成の3代目タント、広さと使い勝手のミラクル
掲載 更新 carview! 文:藤島 知子/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:藤島 知子/写真:中野 英幸
乗り手の想像力を膨らましてやまない、日本が誇るエポックメイキングなクルマといえば『ダイハツ タント』。「どんなクルマが欲しい?」と、ちまたの女子に質問すると、決まって「走りやすいサイズ」とか「デザインよね~」といった答えが返ってくるけど、タントのミラクルオープンドアを前にしては、そんな彼女たちもすぐにイチコロ。
「何これ、広っ(驚)!」 そう、タントの最大の魅力は限りある軽自動車のコンパクトなボディを最大級に広く感じさせる工夫にある。最初に遭遇するミラクルは、ボディ左サイドの開口部の広さ。助手席のスイングドアと後席用のスライドドアを同時に開くと、助手席と後席の間にあるはずの柱が見当たらない。乗員の行く手を阻む柱は『ドアに埋め込む』という画期的な発想で、乗降時のストレスは極めて少ない。どんな高級車さえも凌いでしまう突き詰めた空間利用に驚かないハズがないのだ。
とはいえ、柱がないと聞くと剛性面が気になるもの。そのあたりは、ドアの内部に通常の鋼板の3倍以上の強度をもつ軽量高剛性の材料を採用したり、各部の剛性強化を行うことで、柱をもつ運転席側と同等の強度を確保している。
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